【俺のBEST3】陸上自衛隊に入隊して経験した貴重な体験ベスト3

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

陸上自衛隊に入隊して6年ほど活動していましたが、この6年間の間に「普通に生活していたら経験できなかったであろう様々な体験」をしました。

 

今回は私の中で貴重だと思うものを3つに厳選してご紹介したいと思います。単純に「経験としてのレア度」が高いだけでなく、難易度や希少性なども考慮しました。

もし今回の記事を読んで「面白そう!」と感じた場合は、ぜひ陸上自衛隊への入隊を検討してみてください。

 

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陸上自衛隊に入隊して経験した貴重な体験ベスト3

第3位 野〇ソ

 

これは別に自衛隊じゃなくてもやろうと思ったら経験できるかと思いますが、私の場合は「たぶん陸上自衛隊に入隊していなければ経験しなかった」と思います。

いわゆる「トイレどこですか?」→「トイレ、んなもんねーよ」というやつです。私のデビュー戦では、先輩隊員からトイレットペーパーとエンピ(スコップ)を渡されました。

山で訓練中のトイレはどうしてる?|先輩隊員にスコップを渡された話

 

私の所属していた部隊では、そこまで馴染みのある行為ではなかったので、配属先の部隊によっても経験する確率は変わるんじゃないかと思いますが、まぁ自分の中で何かしらのスロットルが解放されるような感があります。そして、それと同時に何かを失う感覚も得られることでしょう。

 

今でも普通に外出先で「やばい」と感じるほど追い込まれることは年に1回ペースでありますが、

  • コンビニ(至る所にあるけど空いている率が低い)
  • パチ屋(店まで距離があるし駐車場の空きを探すのも大変だったりするけど、空いている率が高い)
  • 家まで我慢
  • 外で隠れてする

という、4つ目の選択肢が生まれたのは間違いなく自衛隊生活のおかげです。

 

第2位 特殊車両

 

様々な自衛隊車両に乗れたというのも非常に良い経験だったと思います。

たまに自衛隊駐屯地解放イベントなんかがあると、ちっちゃい子は乗ったりできるのかもしれませんが、乗れる物にも限りがあるでしょうし、確実に動いてないやつなので。

ジープ、ハマーくらいなら乗ろうと思ったら全然乗れますけど、陸上自衛隊で言えば「ヘリコプター、戦車」あたりに乗れるっていうのは非常にレアな体験だと思います(もちろんこれも日常的に乗るとなれば、部隊によって左右されるでしょう)。

 

これは感動するというレベルではありませんが、自衛隊に入隊していなければ間違いなく経験できなかったことなので、感動レベルを高く評価しました。

でもあんまり覚えていないので、別に経験出来て良かったとは思ってないです。航空自衛隊のパイロットとかなら、話は変わってくるかと思います(ブルーインパルスとかは感動するだろうなぁ)。

 

第1位 射撃を始めとする戦闘訓練

 

個人的に1番濃厚だった体験という意味では「戦闘訓練関連」がベストだと思っています。

例えばある程度頻繁にやっていたのは射撃訓練ですが、多くの日本人は銃を撃つという経験をすることなく人生を終えるでしょうし、仮に撃ったとしても海外に旅行した時に拳銃を撃ったとかになるでしょうから、自動小銃を撃てたというのは良い経験をしたなぁと今でもたまに思います。

 

「思ってたより銃が重かった」とか「手入れが面倒」とか「そんなに音や反動は大きくない」とか…。こういう部分を知ってるだけでも、戦争ゲームとか戦争映画の見方が変わるというのは大きな財産と言えるかもしれません。

ちなみに肝心の射撃訓練に関しては、銃の弾道が見えるわけでもなければ動いている的を撃って当たったら動かなかくなるなどの要素が無いので、当たっている感に乏しいです。

陸上自衛隊にて射撃訓練をした感想|自動小銃を撃つのって快感?

 

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自衛隊での貴重な経験(番外編)

 

手りゅう弾を投げたこと

戦争映画なんかでは口でピンを抜いて放り投げて爆発するシーンなんかをよく見ると思います。手りゅう弾(通称パイナップル)を投げたことがある人ってそうそういないと思うので、これも良い経験でした。

ただ、思っていたよりも爆発がショボい。というか、投げるまでは超ビビってるんで、力の限り遠くまで投げて思いっきり伏せたので、あんま爆発した時の威力とか分かってないですが。

 

意外と重くて野球ボールの要領では投げないことも意外でしたし、あとは「ピンを抜いてからすぐに投げたのでは、投げ返される恐れがある」という部分が面白くもあり、難しいポイントだなぁと思いました。

ゲームなんかだとギリギリまで持ってるってこともできますが、生身の自分でそれをやるには勇気がいるので。ちなみにピンを抜いてから何秒で爆発するかは機密事項だったと記憶しているので、知りたい人は入隊してください。

 

催涙ガスをくらったこと

自衛隊に入隊して1ヶ月か2ヶ月くらいで体験し、未だに「あれはキツかった」という思い出になっているのが「催涙ガス」です。念入りに「朝、ひげを剃ってこいよ」と言われ、丁寧にひげを剃っていったら顔の皮膚に染みるのなんので、大変なことになりました。

目は開けられないし、鼻水は止まらないし…。立てこもり犯に対して催涙ガスを投下して突入する映像とかあるじゃないですか?あれを見ると涙と鼻水が出てきます。まるでレモンや梅干を見ると唾液が出てくるかのように、身体に刻み込まれてしまいました。

 

パワハラに対する耐性が付く

良いか悪いかは別にして、自衛隊で色んなパワハラを見てきたことによって、一般社会で遭遇する数々のパワハラに対して耐性ができます

私は自衛隊を辞めた後に入社した会社で、ある1人の上司に日常的に暴力を振るわれていました。でも個人的には「仕事に慣れていないとはいえ、ミスした時に殴られることは、そこまでおかしいことではない」と思っていたんですよね。

 

そして私以外に被害に遭っていた社員も複数おり、そのうちの1人が「〇〇さんを訴える」ということで声を上げ、その時に「これってそんなに大きな問題なのか?」と思ったんですよね。

自分のことならまだいいのですが、私にとって大切な人がこのような悩みを抱えていた時に「別にそれくらい大したこと無いじゃん!」とか言ってしまいそうで、ちょっと考えを改め直さなければと思った出来事です。

「自衛隊生活は良くも悪くも人格に大きな影響を与えると思う」という話

 

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最後に

以上が、私にとっての「陸上自衛隊に入隊して経験した貴重な体験ベスト3」です。

もちろん理不尽な経験とかも今じゃ自分の経験になっていますが、一般社会では経験できない非日常的なことに目を向けると、大体今回ご紹介したような感じの内容になりました。

生ぬるい日常に飽き飽きしているという方、人生にスパイスを求めたい方はぜひ自衛隊に入隊しましょう。

この記事を書いた人

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。20歳の頃に入隊し、自衛隊には6年間在籍していました。仲の良い現役自衛官と今でも交流があるので、定期的に取材みたいなことをしつつ、自衛官を目指したいという人に向けて「もとじブログ」を運営しています。

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