自衛隊生活で最も屈辱的な経験|年下の先輩に横暴な振る舞いをされた

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

私が自衛隊生活で最も辛かったのは「飲み会」です。最も思い出したくないのは「陸教生活(陸曹になるための教育期間)」ですね。

「じゃあ最も屈辱的だったのは?」と聞かれたら、間違いなく「年下の先輩からの扱い」と答えます。

 

もちろん色んな人がいるんで全員が全員じゃないんですけど、私の考えが古いのか何なのか「やはり隊員である前に人間なんだから、先輩だからって年下から無茶苦茶にされたくないし、後輩でも年上には敬意を払うべきなんじゃないかな」って思ってました。

今回は、ちょっとその辺について書いていきたいと思います。

 

ちょっと愚痴っぽい要素が強いので、年上の後輩になる人が読む分にはいいですが、年下の先輩になる人が読むと腹が立つかもしれないので、ブラウザバックしてください。

 

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序列の基本は「自衛隊でどのくらい飯を食っているか」

 

自衛隊は階級社会と言われています。ただ、厳密に言うと「階級が高い人が必ずしも偉い」というわけではなく、これはちゃんとした訓練の時とか、自衛隊組織の中でも上の方の話です。

じゃあ下の方はどうなっているかと言うと、基本的には「自衛隊でどれだけの期間、ご飯を食べてきたか」で序列が決まってます。

階級社会と言われるが実際は〇〇|階級だけでは語れない自衛隊の序列

 

定年間近の50歳とかそれくらいになれば、誰が1年早く入隊したとか、そういう細かいことを言う人はいないと思いますが、入隊してから大体5年くらいまでは1日でも早く入隊した方が偉いという感が顕著に出るので、ここで嫌な先輩に当たると最悪ですね。

 

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年下の先輩という存在

早く生まれた方が偉いという感情は微塵もない

私は学生時代もずっと運動部に所属していて、「例え実力的には劣っていても、先輩は先輩」と叩き込まれてきました。

そこで「なんで下手なあいつの為に、この俺が雑用をしなければならんのじゃ!」みたいに思ったこともあります。「1年や2年早く生まれたくらいで、あいつの方が偉いのか?」みたいに思ったことも何回かはありました。

 

 

で、この時の先輩は年上しかいなかったので、高校時代に留年した先輩がいたらどう接していたかとか、そういうのはちょっと分からないんですけど…。

自衛隊に入隊してからは、「先輩は先輩だけど、年下か…」的な感情がゼロだったわけではありません

「1年や2年早く生まれたからって偉いわけじゃない」というのは、私自身が思ってたことですから。でも、顎で使われるとか、雑用を押し付けられるとか…。「それってちょっと違うんじゃないかな?」という部分はずっと心の片隅にありました。

 

ずっと超えられない壁として残り続ける

自衛隊が本当の意味で階級社会なのであれば、自衛官として優秀じゃない先輩隊員は、いくらでも後からごぼう抜きできます。

一般隊員として陸上自衛隊に入隊すると、2等陸士からスタートして、そこからはエスカレーターで陸士長までいき、そこで試験に受からないと3等陸曹にはなりません。

陸上自衛隊の階級の話|幹部になりたい?昇進したい?

 

ここでくすぶっている先輩を差し置いて、自分が一発で試験に合格すれば、階級的にその先輩隊員を超えることは十分に可能です。

ただ、上の方でも書いたように、幹部でもない一般隊員の序列は階級よりも「自衛隊で何年、飯を食ってきたか」なので、階級的に超えたとしても扱いは変わらないでしょう。

 

年下の先輩の階級を超えると微妙な関係になる

私が所属していた部隊では(というか何処でも同じだと思うけど)、陸士は外出する際に営内班長から外出許可のハンコを貰う必要がありました。

この営内班長は基本的に陸曹がなります。で、先輩の部屋に入る時ってある程度の作法があって、「ノックして返事があってから入室」とか「入室する前に敬礼して用件を言ってから」とかそういうルールがあるんです。

 

もちろん最初は徹底してるんですが、徐々になぁなぁになってきて、仲の良い陸曹の先輩相手となると「外出のハンコください!」というフランクな感じになっていきます。

これが「年上の後輩陸曹の所に、先輩陸士がハンコを貰いにいく光景」となると、もう勝手にハンコ押していきますからね。

 

別に階級が上だからとか、歳が1つ2つ上だからっていうことで、偉ぶるつもりはサラサラないんですけど、「なんかそれ違うんじゃね?」っていう部分はずっと引っ掛かってました。

 

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年下の先輩が苦手な理由について考えてみた

 

一生越せないジレンマ

これは年齢に関してもそうなんでアレなんですけど、一生越せないというのはもう嫌ですね。

いつか結婚して官舎に住もうもんなら、「子供が見てる前でもコイツに偉い振る舞いされんのかなー」とか、1回か2回は考えたことがあります。

 

まぁ大体はずっと同じ駐屯地に居続けるってこともないでしょうし、ずっと一緒にいるってケースも考えにくいですけど。

なんかのイベントで集まるたびに会うってのも、それはそれでストレスだったりするので何とも言えません。

 

なぜか人間的にも上を行ってるかのような振る舞い

自衛隊の中のことで偉そうに振る舞われるのは、まぁ百歩譲っていいでしょう。

こっちは陸曹教育課程を終えていて、お前先輩士長は未だに候補生試験でくすぶってるけど、まぁそこはOKです。

 

ただ「人生を語り出す」とか「世間的なことでも上に行こうとする」のは違うんじゃないかと常々思っていました。

私は20歳で入隊したので、せいぜい同級生とか1個下にやられるだけだったのでアレですけど、大学を出てる人はストレートで入隊しても22歳ですから、そういう人に向かって「人生で重要なのは…」とか、こいつ頭イカれてんじゃねぇかって思ったことがあります。

 

あ、もちろんそういう人とそうじゃない人がいます。

たぶん「普段から『お前ら』とか言ってると、そういう相手に対しては上に立った気持ちになるんだろうなぁ」と思ってみていました。

 

「一般の会社でもそうなの?」という疑問

私は陸上自衛隊を辞めてから、2つの会社を経験しました。

今の会社も1つ前の会社も、「先輩(上司)には敬語を使い、年上には敬語を使う」というのがデフォなんですけど、これって珍しい事なんでしょうか?

 

あくまで私自身の話ですが、こっちの方がお互いに尊重し合ってるというか、自分に合っているスタイルだと思いました。

別に「年下や後輩に敬語を使えと言うつもりはなく、最低限の礼儀作法はあってもいいんじゃないかな」という気持ちです。

 

もちろん海外では敬語なんて概念も無かったりしますし、今さら年齢差でうんたらかんたらという言い分も理解できます。

でもみんな日本人でしょ?形だけかもしれないけど、一応年上を敬うスタイルでやってきて、いきなり年下に殴られる環境はきついって。

※殴られるって言うのは、そういう意味ではありません。

 

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明確なルールが無いのも腹が立ってくる

 

お笑いバラエティを見ていても、「1日でも早くこの世界に入った方が先輩」と言いながらも、特例があったりするじゃないですか?

例えば「安達祐実さんじゃないの?」的な。「内山信二さんじゃないの?」的な。子役時代がカウントされずに、みんな祐実ちゃん、内山くんみたいな気がします。

極楽とんぼの山本さんは1回芸能界を辞めてるのに、戻ってきたらまた先輩扱いなの?

 

ちなみに自衛隊にも「1度辞めた人がまた再入隊する」というケースが結構ありますが、これは完全にリセットとなります。

この時「かつての先輩が後輩になる」ということで、先輩としてもやりにくいことが多いらしいです。

※まぁ結局その人がどういう振る舞いをしていたかによると思いますけど。

 

あと「1年か2年遅れて入隊すると、先輩にかつての同級生がいる場合」もあります。

かつての同級生に敬語で喋るのって、結構抵抗あるって人も多いんじゃないかと思いますが、これについては相手がどう出るかによって変わることが多いです。

本人同士が納得していて、そこに横やりを入れてくる先輩がいないのであれば、タメ口で接してても問題ないでしょう。

学生の頃の同級生が自衛隊では先輩だったら敬語を使う?

 

自衛隊でも明確なルールとして存在せず、部隊によっては「中隊長が小隊長の後輩」というケースもあったりして、結構複雑です。

もちろんちゃんとした場所やシチュエーションでは階級が上の方が偉いことが多いですが、そういう場面でなければ階級はそんなに関係ないことが多いと思います。

 

特に3曹とか士長って時間的に長くなるので、ここで同じ階級の人が他部隊から転勤してきたりすると、「この人は先輩なんだろうか?後輩なんだろうか?」という探り合いから始まり、相手が後輩だと分かった瞬間に態度がガラッと変わる人も少なくありません

個人的にはこれが本当に嫌で、「だったら階級章以外にも入隊してからの日数書いた紙ぶら下げとけや!」って思ってました。

 

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最後に

自衛隊の上下関係、序列は非常に特殊です。

私も30代の半ばになって、今なら当時よりも「偉ぶるのが好きな人には偉ぶらせてあげたらいい」という考えができるようになりましたが、当時はやっぱり年下に「お前ら」とか言われるのは慣れませんでした。

 

年が上とか下とか、些細な事っちゃ些細なことなんですけどね。

私は年上の後輩にタメ口で話すのが無理で、そもそもの接点を持とうとしなかったので、これが1番残酷なような気もしています。

どのみち自分には、自衛隊は向いていなかったということで。