自衛隊に入隊して「マジか!」と思った上下関係にまつわる話

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

先ほど、スマホをポチポチいじっていたら「合コンでサラダを取り分けるのは、気が利くアピールじゃなくて『この後に運ばれてくる料理の場所を用意するため』にやっているだけ」というネタ記事がバズっていました。

 

これを読んで、私が自衛隊時代に経験した「自衛隊の上下関係にまつわる、とある話」を思い出したので、今回はそれをご紹介したいと思います。

『自衛隊に入隊して「マジか!」と思った上下関係にまつわる話』です。

 

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ちょっと微妙な年功序列、優先順位の話

最初に運ばれてきたビールは誰の物?

 

別記事にも書いたことがあると思いますが、飲み会で「人数分、とりあえず生ビール!」という展開は結構あります。

小隊で飲みに行ったとすれば、大体平均20人くらいでしょうか。当然ながら、全員分が一気に運ばれてくるとは限りません。

そんな時、最初に運ばれてきたビールは誰の元に届けるのが正解なのでしょうか

 

私は自衛隊入隊時、弱冠二十歳の若造で、社会経験もなければプライベートでお酒を飲むようなこともありませんでしたが、最初に運ばれてきたビールは下っ端、後から運ばれてきたビールを年長者(偉い人)に渡すのが筋だと思っていました。

理由としては「どうせ最初の1杯は乾杯をしてから飲むことになるから、少しでも冷たい可能性の高い物を偉い人に渡した方がいい」と考えたからです。

 

ちなみにこの時、「なにお前がいの一番に飲もうとしてんだよ」という感じで、先輩からお叱りを受けたのを覚えています。

まぁ6年間の自衛隊生活で見てきた感じを一言で言うと、先輩の感じ方によってさじ加減は変わるので、特に「これが正解!」という解答はありません

 

先輩隊員が「必要ない」というものに対しての行動

 

私が所属していた部隊では、通常の勤務で日夜勤という24時間勤務の日がありました。

しかしこの日は、決して眠れないということではなく、特に大きなトラブルがなければ普通に眠ることができます。

 

そして、その日の勤務の1番偉い人がベッドで寝て、その次がソファー、下っ端は椅子とか床とかそんな感じでした。

この時、偉い人が眠るためのベッドメイキングは下っ端隊員が行います。シーツを敷いたり、枕カバーをセットしたりとか、まぁそんな感じです。

この時、先輩隊員によっては「俺の時、それやらなくていいから」と言う人もいます。

 

私の感覚では「本人が要らないと言ってるんだから、必要ないのでは?」と思うわけですが、中にはそれを良しとしない先輩隊員もいます。いわゆる中間の立場の先輩ですね。

自衛隊では「1番上の先輩はそんなにうるさくないけど、間にいる先輩がメチャクチャうるさい」というケースが山ほどあるので注意が必要です。

 

大抵の先輩には「いや、本人から必要ないって言われたんですけど…」と言えば問題ありません。

しかし嫌なやつだと「お前の態度が悪かったから拒否ったんじゃねーか?」とか、難癖を付けてくることがあります。

 

私の経験上、1番酷かったのは「じゃあお前は〇〇1曹が死ねと言ったら死ぬのか?」と言われたケースですね。

本人がベッドメイクは必要ないと言ったからやらなかっただけなのに、なぜか死ぬ・死なないの話に発展したのは今でも記憶に新しいです。

 

作った料理は取り分けるべき!?

 

私が所属していた部隊では、有事の際に山にある通信所に向かうということがありました。

夜中に地震が来たという場合でも、夜中に起きて駐屯地から車で山に向かいます。

 

ある時、夜中に地震が来て、急遽山に行かなければならないというタイミングで、なぜかみんなが酒を飲んでいるという…。

そこで当時二等陸士だった私と、たまたま営内にいたA3曹に白羽の矢が立ち、ほぼ手ぶらの状態で山に向かったことがあります。

 

もちろん着替えも無ければ食べるものも用意してませんでしたが、幸い、通信所に1台のカセットコンロとガスボンベ、そして3食分の袋ラーメンがあったので、それを食べることにした時の話です。

ガスがどれだけ持つか分からないので、2人分を一気に作ることにしました。もちろん作るのは、下っ端の私の役割です。

 

で、完成した2人分のラーメンと箸をA3曹に差し出して「どうぞ」と言って、怒られたという経験があります。A3曹曰く「取り分けねーのか」と。

私が自衛隊に入隊して、1番最初に衝撃を受けた上下関係がこれです。「え?この人は自分の食べる分も取り分けられないの?」とメチャクチャ驚いたのを覚えています。

 

私としては、半分ずつというのが果たして正解なのか。かと言って多めによそうのも何か違う気がするということで、「A3曹が食べたい量を取ってください」という意味で差し出しました。

まぁ上の方に書いた死ぬ・死なないの話じゃないですけど、これで全部食べられてしまったら、まぁ仕方ないかなという気持ちはありました。

 

今思えばですよ?今思えば、これは私の方がおかしかったような気もします。カレーにしろ何にしろ、食べるところまでお膳立てをして初めて完成ですからね。

でも「いい大人が自分の食べる物を、そこまでお膳立てしてもらわないと食べれないなんて…」という感情はありましたし、なんか大きい子供を相手にしている母親のような気持ち悪さがあったのを覚えています。

 

ちなみにこのA3曹は、これをキッカケに仲良くなりました。

今でも交友があって、未だに「あの時のお前なー」とか言われたりもしますが、そこはお互い様のような気がしますよ(笑)。

 

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パシリにされること、変なことを押し付けられることは結構ある

 

一昔前のPL学園高校野球部では普通にあったような感じの、ちょっとおかしい上下関係(生姜焼きが嫌いな先輩のために、肉を洗って別の味付けをする的なやつ)は普通にありました。

まぁ自衛隊では下っ端隊員が雑用をするのが当たり前という風潮があるので、その当時は特におかしいと思ったりしたことは無かったものの、今思えば「これ、おかしくね?」と思うようなことが結構あります。

 

  • 洗濯物を干しておくように言われる、靴磨きをさせられる
  • 先輩も外出しているのに「〇〇を買ってこい」と命じられる
  • モンハンの素材集め

 

洗濯とか靴磨きはまだいいです。

先輩が外出できないから、代わりに何か買ってこいと言われるのは分かるとして、「お前も外出してんのに、なんで買いにいけねーんだよ!」的なことが結構ありました。

まぁこれでも別にいいんですけどね。紅玉、逆鱗集めはマジで地獄。

 

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最後に

結局は「先輩の考え方次第」です。1番偉い人が白と言えば白だし、黒と言えば黒です。

厄介なのは、間にいる先輩に口うるさいのがいる場合と、1番偉い人よりも更に偉い人が現れて全く違うことを言い出す場合ですね。

 

一般社会ではちょっと考えられない変な上下関係を経験しましたが、もしかすると最近はパワハラなんてのも話題になっているので、もしかしたら緩和されているかも…。