自衛官同士の結婚におけるメリット・デメリットを簡単に紹介する

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

自衛隊には男性と比べると非常に少ないですが、WACと呼ばれる女性自衛官もいます。中には自衛官同士で付き合うカップルも出てきますし、その中から結婚して夫婦になるという人もいるでしょう。

公務員同士の夫婦は通称「2馬力」と言って、公務員の恩恵を最大限に受けられると言います。自衛官も立派な公務員ですから、ボーナスの月は収入が100万オーバーでウハウハなんてこともあるかもしれません。

以下では「自衛官同士の結婚」について進めていきます。

 

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自衛官同士の結婚、現実的にどれくらいあるの?

 

自衛官同士の結婚は、決して珍しくない範囲であります。というか、私が所属していた部隊では自衛官同士で付き合うということが割と日常化していたので、最終的に結婚までいく人も多かったような印象があります。新隊員教育期間中に付き合いだす人もいました。

私が所属していた中隊は、おそらく全国的に見ても相当WACの数が多い部隊で、男性10人に対して女性が1人くらいの中隊でした(いや7~8人に1人くらいかな、もっと多いかも)。

 

男性隊員が女性隊員と付き合おうと思ったら、それだけ倍率が高くなってしまいます。というわけで、私が見てきた範囲では「女性自衛官はある程度、誰でもちやほやされるし、男性自衛官が寄ってくる」傾向が強いと感じていました。

そのため女性自衛官の多くは男性自衛官と付き合い、女性自衛官の方で一般男性と結婚しているという例はあまり見たことがありません。いることにはいますが、女性自衛官の「うちの旦那は~」というのは、大体自衛官というイメージです。

 

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自衛官同士が結婚するメリット・デメリット

過去記事にも書いたことがあるのですが、自衛官同士が結婚するメリット、デメリットに経済状況を加えただけになります。

自衛官同士の恋愛ってアリ!?駐屯地内で育まれる恋愛事情について

 

演習や宴会などの理解がある

 

自衛隊内部は良くも悪くも一般社会とはかけ離れているため、一般の方と交際していると「そんなことある?もっとマシな嘘ついたら?」という空気になることもあるでしょう。

自衛隊にはそんな「一般の職場から見たらおかしいことが山ほどある」ので、夫婦間でそのような誤解が起きにくいというメリットは大きいと思います。

一般的なサラリーマンだと、会社の上司に誘われて飲みに行かなきゃいけない場合に「先週も行ったじゃない!」みたいに奥さんから詰め寄られているシーンとか想像できませんか?

たぶん自衛官の女性でそういうことを言う人はいないような気がします(いたとしても相当少ないんじゃないかなぁ)。「また大変だねー」くらい言ってくれるんじゃないかと思いますし、その辺に理解があるっていうのは大きなメリットと言えるでしょう。

 

経済的に裕福な家庭が多い

 

まぁ上には上がいるので、あんまりお金持ちがどうのこうのとも言い難いのですが、一般的な自衛官同士の夫婦は、よほどのことがない限りは裕福な暮らしが出来ていると思います。よほどのことっていうのは「身の丈に合わない家や車を持とうとしてるとか、そういうのがなければ」って話です。

私には自衛隊時代の繋がりで、今でも頻繁に連絡を取っている自衛官が何人もいますが、自衛官の夫婦は旦那の趣味で使うお金にも寛容なイメージがありますし、「普通の家だったらこんなの許可でなくね?」っていうお金の使い方をする人も少なくありません。

 

金銭的にも余裕があるので、子供の数が多いというのも印象的です。私が自衛官だった頃から、既に「日本は少子化が進んでいてやばい」みたいに言われていましたが、自衛隊にいたらそんなことは微塵も感じませんでした

自衛官同士の夫婦間には、平均して2人~3人くらいの子供がいるのではないかと思います。一般の会社のように産休に入りにくいということもないですし、少なくとも私の部隊では「子供を産んでから女性自衛官が部隊復帰する」ということを歓迎している空気があったので、そういう意味では女性自衛官は仕事を続けやすいという環境もあると思います。

 

体型が維持しやすい、見た目が変わりにくい

 

全員が全員というわけではありませんが、自衛官は仕事の時間に走ったり運動ができるので、一般的な人よりも太りにくいです。そのため「昔はカッコ良かったんだけどなぁ(昔は可愛かったんだけどなぁ)」みたいなことは、一般的な夫婦に比べたら起きにくいんじゃないかと思います。

特に男性側の意見からすると「昔は気合を入れてメイクをしてたのに、最近はすっぴんしか見てない」みたいなことが不満に感じる人も少なくないのではないかと思いますが、女性自衛官は職場でノーメイク(やってもちょっとだけ)なので、そういう不満が起きにくいという面もあるはず。

 

同じ部隊にいられるということは、ほとんどない

これはデメリットになりますが、カップルでも転勤させられるというケースがありますから、同じ部隊に所属している隊員同士が夫婦になったら、確実にどちらかは転勤させられることになるかと思います。

これも部隊によるんでしょうけど、私が所属していた部隊では同じ小隊内でのカップル、夫婦は転勤させられてはいたものの、隣の駐屯地勤務になるとかそういうのが多かったので、同じ家に住めるレベルで配慮されていることが多かったです。

まして同じ中隊内というのは普通にあったので、一般の会社に例えるなら「同じ部署だとさすがに片方が別の部署に回されるか、別の支店に回されることになるだろうけど、同じ会社内というのは大目に見てもらえることが多い」みたいな感じでしょうか。

 

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最後に

正直言って、今この時代に自衛官同士の夫婦は最強レベルじゃないかと思います。休みも多いし、お給料も恵まれていますし。別に幹部とかじゃない一般的な階級の夫婦でも、お正月は「月の半分しか働いていないのに収入は100万オーバー」とかです。

ただし女性はともかく、男性が「女性自衛官と付き合いたい!結婚したい!」となっても、結構な競争になるので相当の努力と運が必要になるでしょう。

 

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この記事を書いた人

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。20歳の頃に入隊し、自衛隊には6年間在籍していました。仲の良い現役自衛官と今でも交流があるので、定期的に取材みたいなことをしつつ、自衛官を目指したいという人に向けて「もとじブログ」を運営しています。

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