自衛隊のお風呂(大浴場)は潔癖症の気があると相当厳しい

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

私は決して潔癖症ではありませんが、ちょっとだけ潔癖症の気配を持っています。

具体例を挙げると「学校でプールの授業が受けられない、電車でつり革が触れない、職場の電話やキーボードが触れない」などなど。

 

もちろん絶対に出来ないというわけではなく、心から嫌だと感じるだけであって、我慢して使用した後でメチャクチャ手を洗ったりしていますが、こういうレベルの人だと自衛隊生活は結構しんどい場面が多いです。

その中でも今回は、自衛隊の寮生活におけるお風呂に注目して「自衛隊のお風呂(大浴場)は潔癖症の気があると相当厳しい」というテーマで進めていきたいと思います。

 

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自衛隊のお風呂(大浴場)は、出遅れると大変なことになる

 

お風呂の大きさは駐屯地によって差がある

まずお風呂のサイズについてですが、これは駐屯地のサイズによって大きく違います。

サウナなんかもあって充実している駐屯地も少なくないですが、基本的には大きいお風呂は2個+水風呂とかその程度で、大きいお風呂も温度によって分かれているとかそういうルールはありませんでした。

 

いずれにしても寮内には不特定多数の隊員が生活しているわけですから、その隊員たちが全員入るお風呂です。

大きさはそれなりにあって、私が主に生活していた駐屯地の浴場のサイズは25mプール2面分くらいでした(真ん中に大きいお風呂が2つ、周りにシャワー台と水風呂、サウナ室、扉を挟んで脱衣所という感じ)。

 

ピークが過ぎた後の大浴場は色んな意味で地獄

仕事が終わったらまずは食堂にいってご飯を食べ、その後で人によっては売店に行ったりしてから部屋に戻ります。そこで落ち着いてからお風呂に行くか、混む前に一刻も早くお風呂に行くかは個人の自由です。

ここで注意したいのは、大人数が既に入り終えた後の大浴場は悲惨な状況になっているという点です。

 

まず入口の時点で変なニオイがします。生乾きというか、何というか…。いずれにしても「ろくに身体や足を拭かずに浴場から出てきた大人数の隊員が更衣室をビシャビシャにしている」ことによるニオイです。

一応、大浴場の出口には足ふきバスマットがあるのですが、そもそも人数が多すぎて5分おきくらいで取り換えないと機能しないくらいのものを1日置いているだけですし、何なら「水虫が怖くて使えない」という人も多いと思います。

私は6年間陸上自衛隊に在籍していましたが、このバスマットを踏んだことは1度もありませんでした。

陸上自衛隊とは切っても切れない職業病「水虫」にまつわる話

 

あとは普通に変な毛が浮いてるし、もっと言うと「目に見えない何か」もあるような雰囲気です。私はこれが怖くて、学生時代にプールに入れませんでした。

私のイメージでは、自衛隊には「メンタルが中学生で、そのまま大人になった人が多い」という印象があり、お風呂の中で何かしそうな隊員もすぐに思い浮かぶくらいだったので、これが本当に嫌でしたね。

全員が全員かけ湯をしてから入るなんてルールも守られていませんし、普段から銭湯とかに行っている人でも、最初はドン引きしてしまうレベルだと思います(すぐに慣れるけど)。

 

お風呂を使ってもいい順番(序列)などは無い

ちなみに駐屯地内には色んな部隊の人間がいるので、いちいち「序列が高い方から」などの取り決めはありません。あ、ちなみに幹部はお風呂が別です。

元プロ野球選手のイチローさんが高校野球時代に練習試合か何かをやって風呂に行ったら、既に松井さんが入浴していて「こいつ、下級生のクセに生意気だな」みたいに感じたと話していましたが、自衛隊ではこういうやつはないです。

 

「新隊員のくせに一番風呂なんて生意気だな」みたいなことは言われないと思います(少なくとも私は言われたことがありません)。

ただ、先輩と一緒にお風呂に行く場合は、ローカルルールの適用で「先輩より先に上がってはいけない」などの取り決めがある場合があるので、この辺りに無頓着だと後で指導が入るかも。

仲が良くなってからならそこまで目くじら立てられないと思いますが、一般部隊配属直後にこういうことをすると怒られたりすることがあるので、この辺は空気を読みましょう。

 

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自分の身体にコンプレックスがあると辛いかも

 

私には「男同士だからいいじゃん!」の意味が分かりません。むしろ「同じ物が付いているから優劣がハッキリする分、余計に嫌だ」と感じます。

そもそも特殊な人でもない限りは、裸の男(おっさん含む)が大勢いるような光景を見ても、気持ちがいいと感じる人はいないと思います。ただ、こういう場面で「人に見られたくない人」もいると思うんです。

 

私は特に太ったり痩せてたりということは無かったのですが、自衛隊に入って初めて自分のイチモツが「サイズ的に平均以下なのではないか?」と感じました。

あと上には上がいるものの、結構毛深くて足の甲やおしりに毛が生えていることや、わきが体質なのがコンプレックスだったので、なるべく人前で裸になりたくないという思いも強く、そういう意味でも自衛隊のお風呂は嫌でしたね。

 

直接「お前、ちっちゃくね?」みたいに言われることは無いと思いますが、皮かむり系の場合は影で言われているという場面を見たことがあるので、コンプレックスがある人だと辛く感じてしまうと思います。

自衛隊で包茎だとイジられる?男社会で感じるコンプレックス

 

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最後に

ハッキリ言うと「身体を清潔にするためのお風呂で、身体が余計に汚くなっているんじゃないか?」と感じるレベルでした。

私の場合はガチな潔癖症とは違って「海は平気、泥水も平気」みたいな変な部分があったので特殊かとは思いますが、それでもちょっとでも「不特定多数の人が使うものは触れない」等の感情がある人は、ちょっと辛い思いをするかもしれません。

ちなみに私はショック療法でだいぶ平気になりました(これが良いか悪いかは別にして)。

この記事を書いた人

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。20歳の頃に入隊し、自衛隊には6年間在籍していました。仲の良い現役自衛官と今でも交流があるので、定期的に取材みたいなことをしつつ、自衛官を目指したいという人に向けて「もとじブログ」を運営しています。

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