通販好きは注意!自衛官が通販する場合は駐屯地の住所で注文になるぞ

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

通販が好きな人の場合だと「自衛隊に入隊したら、どこ宛てに荷物を送ればいいの?」と不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

自衛隊の場合は、選挙などの行事は強制参加なので住民票を移すことは徹底されますし、基本的には「駐屯地=家」みたいな扱いです。

 

通販で買物自体は可能ですが、部隊名と部屋名を書いたところで配達業者の人は駐屯地内までは運んでくれませんし、駐屯地のルールに沿って、ある程度の位置まで取りに行く必要があります

ここで少し厄介な問題が出てくるので、私の経験談を踏まえて通販で困ったことを紹介しますね。今回は「通販好きの一般人が入隊する際の注意点」です。

 

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厳密なルールは駐屯地によって大きく変わる

まず初めに、厳密なルールは駐屯地によって大きく変わります。

…が、私がこれまで所属したことがある駐屯地では、基本的には「駐屯地の住所+中隊を示すキーワード」で注文し、その荷物が中隊に届くと連絡を貰えるので、中隊の荷物を管理している場所まで取りに行くという感じでした。

 

この時、広い駐屯地だと割と距離のある場所に届くこともありますし、もっと言うと「荷物を受け取る担当者が先輩隊員」ということが普通に起こります。

さすがに悪ノリする先輩に受け取られても勝手に開けられるということはないでしょうが、雑に扱われたり、受け取る際の手間について小言を言われるということは結構あるかもしれません(人によるけどね)。

 

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駐屯地に荷物が届くことで困った事

 

商品名などが筒抜けになる場合は注意

これは家族と一緒に住んでいる場合や、彼氏彼女と同棲している場合と同じですが、商品名などが品名の部分に記載される場合は注意が必要です。

変な物を買ったりすると「あいつ〇〇買ったらしいよ」みたいなことを言われます。しかも直接言ってくるわけではなく、変な噂になるパターンもありました。

 

中でも「手紙系」は本当に注意が必要です。

私がまだ新隊員教育隊にいた頃、同期の隊員に彼女から手紙が来たことがあったのですが、まぁ冷やかしがすごかったです。体は大きくなっても、中学生の延長みたいな感じでした。

特に班長に至っては、本当かどうかは不明なものの「太陽に透かしたら、結構アツいことが書かれていた」的なことも言っていたので、便せんでも注意が必要です。

 

あまりに注文すると小言を言われる

自分が受け取れるなら問題ないですし、せめて自分の小隊に迷惑をかける分にはまだ気持ち的に楽なんですけど、「同じ中隊の別の小隊に迷惑をかけている」ということが、結構なプレッシャーです。

私自身、結構Amazonで買物をすることがあったんですが、何回も注文してるということで名前を完全に覚えられたせいか、「またあいつかよ」みたいな陰口を結構言われていたみたいです。

 

直接言われたことはないものの、荷物を受け取る小隊には女の先輩隊員が多くて、そういう話が好きだって言うのも関係しているのかもしれません。

寮内の男の先輩から「お前通販しすぎだぞ!〇〇2曹そろそろキレっかもしんねーから注意しろよ!」みたいな感じで言われたことがあります。

最初は冗談かなーくらいに思っていたのですが、後でその小隊にいる同期に軽く聞いたら「あー、結構怒ってたねー」みたいに言われたので、たぶんマジなやつだったんだと思います。

 

重い物、精密機器が頼みにくい

ちょっと欲しいものがあっても、それが重かったり大きかったりするだけで、買うのを諦めるということが結構ありました。

しかも重い物だと普通に外出して買いに行くのも、気が滅入るんですよね。どうしても諦めきれないものは、先輩に頼んで車を出してもらったこともありましたが、基本的には諦めていた記憶があります。

 

あとは精密機器が頼みにくいです。そろそろキレるかもしれない人が取り扱っているわけですから、雑に扱っていることが容易に想像できますからね。

私の場合はギターが好きで、アンプやエフェクターをヤフオクで購入したりしたかったので、駐屯地に届くことが原因で諦めたことが何度かありました。

まぁお金を使わなくて済むという意味ではメリットかもしれませんが、それで自分の趣味に影響を受けてしまうという場合だと、ちょっと辛い思いをするかもしれません。

 

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どうしても諦められない場合のアドバイス

 

先輩には頼めない、かと言ってこれ以上駐屯地に送ってもらうのも嫌だ。そんな時は「地元の同期にお願いする」という方法が超おすすめです。

駐屯地の近くに実家がある同期隊員にお願いして、実家に荷物を送らせてもらい、次の外出の時に回収するという方法が精神的に楽なのでおすすめします。

 

まぁ私もこの年になった今なら「いつもご迷惑をおかけしています」という感じで、迷惑をかけている小隊に菓子折りの1つでも持っていくとかそういう発想もできますけど…。

たぶん当時の私にそれをアドバイスしても「なんで自分の権利を使っているだけなのに、そんな気回ししなきゃならんのじゃー!」と言うと思うので、持つべきものは同期です。

同期に頼めないというのであれば、コンビニ受け取りとかまぁ色々。そうやって考えていくと色々と面倒くさくなって、大抵の買い物は諦められるでしょう。

 

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最後に

私は誰かの代わりに荷物を受け取る立場になったことがないからそう思うのかもしれませんが、受け取る係に「ここが家なんだから仕方ないだろ!」と思っていました。

でも影で色々言われているというのが聞こえてくるのは気分が良くないですし、自分の中でも「そもそも悪い事してねーし!」的なこともあって、軽く悩んだことがあります。

ちなみに私みたいな人は、自衛隊に向いてないです。注意してください。

この記事を書いた人

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。20歳の頃に入隊し、自衛隊には6年間在籍していました。仲の良い現役自衛官と今でも交流があるので、定期的に取材みたいなことをしつつ、自衛官を目指したいという人に向けて「もとじブログ」を運営しています。

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