元自衛官が職業訓練校に通った話|スキルが無い人におすすめ!

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

私は自衛隊を辞めた時、再就職先を決めずに退官の日を迎えました。

理由として「半ば謀反のような形で退官することになり、就職活動の機会を十分に貰えなかった」という部分も関係していますが、そもそも私自身に「ちょっと一息つきたい」という感情もあったので、これについては特に何も言うつもりはありません。

 

ただし、人によっては「就職活動しているけど、なかなか再就職先が決まらない」と悩み、焦っている人もいるのではないかと思います。

今回はそういう隊員に向けて「元陸上自衛官が職業訓練校に通った話」の紹介です。

 

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職業訓練校とは?

 

職業訓練校とは「お金を貰いながら資格の取得や専門知識の取得が目指せる学校(のようなもの)」のことで、自治体や国が運営している再就職支援の一環です。

仕事を辞めた人、会社を辞めさせられた人の中で、新たなスタートを切りたいという人を応援するためのシステムと思ってください。

 

本来なら、一般企業に勤めていた方で再就職がなかなか決まらないという人を中心に「勉強しながら再就職を支援してもらえる」ということで、失業保険を受給しながら通うことが出来るのですが、失業保険の無い元自衛官にも受給資格があります

その受給額は一般的な失業保険額と比較すると非常に少ない額ですが、言ってしまえば「国や自治体からお金を貰いながら勉強させてもらえる」ので、どうしても就職が決まらない場合は利用してみるのもありです。

 

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職業訓練校のメリット

お金を貰いながら勉強、就職活動ができる

多くの人にとっての1番の魅力はここかもしれません。

職業訓練校はコースによっても期間が違うのですが、私が勉強をさせてもらったビルメン科は半年間に渡って教育が受けられるので、半年間お金を貰いながら勉強し、更には就職活動もできます

一般参加者の中には「失業保険を少しでも長く受給したい」という目的で、本来なら3ヶ月しか貰えない失業保険を、職業訓練校に入学することで半年間に渡って貰い続けたという強者も大勢いました。

 

最終的な目標は就職ですから、理想を言えば「一刻も早く就職を決めるか、半年間通って恩恵を最大限に受けてすぐに就職するか」という2通りあると思います。

私は4ヶ月時点で面接に申し込んだ会社ですぐに就職が決まったのですが、このように「就職が決まったら途中で抜ける」ということが可能なので、「勉強とかいいから一刻も早く就職したい」という人でも通うことが可能です。

 

職業訓練校は、履歴書にもしっかり書いてアピール可能です。

ただでさえ就職活動中は、長引けば長引くほど履歴書の空欄が増えてしまうので、その空欄を埋める意味でも非常に助かるでしょう。

 

実務の経験、資格の取得が可能

私の場合は、ただ漠然と手に職を付けたいという発想から「技術系の職業」に就きたいと考えていて、それは電気工事でも水管工事でも何でも良かったのですが、ちょうどこの内容にマッチする職業訓練が行われていたので、迷わず参加を決めました。

そしてそういう職種では「実務経験の有無」を重要視されていたので、資格を持っていますというだけだとちょっとアピールが弱いような気がしていたんです。

 

そもそも「経験者優遇」と書いてあるケースのほとんどは「実務経験がないと採用したくないけど、それを正直に書いちゃうとハローワークから『なんで?どうして?』と聞かれるから、建前上は優遇にしてあるだけ」というケースも多いように思います。

 

電気工事関連の仕事に就きたいのであれば、電気工事士の資格を取得したうえで、さらに「こんなことをしたことがあります」というアピールをしたいのですが、普通に暮らしていたらそれもなかなか難しいです。

そこで厳密に言うと実務経験ではなくても「職業訓練校で、屋内配線を実際に組んだことがあります」とか言えたら、ライバルたちよりもちょっと優位に立てるような気がしませんか?

 

色んな境遇の人生の先輩たちの話が聞ける

個人的にはここが1番ありがたかったです。「なぜ仕事を辞めたのか/なぜ会社を辞めさせられたのか」を聞くことで、色んな業種の裏部分を知ることもできます。

もちろん聞く相手を選ばないと大変なことになりますが、当然ながら「この人はリストラされても仕方ないよなぁ…」と思うような人がいる一方で、「なんでこの人が!?」という人も少なくありません。

 

こんな時代ですから、優秀な人があえて「会社を辞めてキャリアアップを目指すのに職業訓練を選択する」というケースもあるので、こういう人がいたら色んなことを聞くといいです。

私は自衛隊を辞めて地元に戻り、約半年間遊び惚けてから秋に職業訓練校に通わせてもらったのですが、当時26歳でクラスに20代が3~4人くらい、平均年齢が40くらいの中で勉強していたので、色んなことを聞くことができて勉強になりました。

 

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職業訓練校に通うには?

 

ハローワークに行って職員の人に聞いてみる

職業訓練と一口に言っても、勉強できる内容や開催時期などは自治体によって違うみたいです。

いずれにしても職業訓練校に通うには、「ハローワークに登録済みの人」という条件があるので、とりあえずハローワークの職員の人に聞いてみるといいでしょう。

 

ちなみに自衛官がここに通う場合は、失業保険ではなく自治体から給付される支援金というカタチになるので、このあたりも併せて確認しておくことをおすすめします。

ちなみに私の場合ですが、月に7万円くらいのお金と実家からの距離に応じた交通費が貰えました。

 

職業訓練校にも入学試験がある!?

ちなみに私が受験したビルメン科は定員が30人くらいで、毎回50人くらいの応募があると聞かされていました。

他にも電気科とか建築科なんかがあったりして、試験を受ける際には第二希望、第三希望を書かされます。

※私はあえて「第一希望しか書かない」という行動を取りました。

 

そして簡単な筆記試験と面接があります。筆記試験はいわゆる「中学卒業程度の問題」という感じです。記憶にも残っていないので、おそらく難易度的には相当簡単な部類で「1問間違うと大きいレベルのテスト」だと思います。

ただし、ここで良い点を取らなければ合格できないということでもないそうです。

 

私が面接試験に行った時、7割くらいが私服の人たちで、私はスーツで行ったのですが「この人たち、本気で就職活動する気あるのかな?」と感じました。

その中でしっかりと印象に残っていた人がいたんですけど、若くてしっかりしている感じの人で「この人はたぶん合格するだろうなぁ…」と思って見ていたものの、実際に職業訓練校にはその人はいなかったです。

 

「職業訓練校には合格したけど、タッチの差で就職が決まった」のか、あるいは「この人なら別に職業訓練校に通わなくても就職できる」と判断されたのかは分かりませんが、いずれにしても「筆記試験や面接試験の結果が優秀だから合格できる」という意味でもないということを、職業訓練校卒業の時に聞きました。

とりあえず熱意アピールは有効だと思うので、試験前の見学会的なものには絶対に行った方がいいです。そしてそれを面接でアピールして、「この科で勉強させてもらって必ず就職します!」と言えば受かる可能性が高いかも。

 

国や自治体の支援活動の一環なので、就職率などの結果を良いデータとして残さないといけないことは間違いないのですが、だからと言って「本当に支援が必要な人間に、支援が行き届かないということは避けなきゃいけない」みたいに言っていたので、何かしらの合格基準があると思われます。

 

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最後に

私は自衛隊を辞めると決めた時点で、色んな資格取得をしていました。

それこそ電気工事士2種や電験三種などは取得していたのですが、いかんせん職歴が無いこともあって就職できなかったので、職業訓練校には本当に感謝しています。

興味のある人は、ぜひ最寄りのハローワークで詳しく話を聞いてみてください。

 

※ちなみに電験三種があれば、ある程度「名前貸し」的な感じでも求人があるので、勉強できる時間が取れるなら挑戦してみるのもアリだと思います。