陸上自衛隊ではトイレットペーパーが自費|嘘のような本当の話

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

昔「トリビアの泉」というテレビ番組がありまして、そこでは「思わず『へぇ~』と言ってしまうような雑学」が取り扱われていたのですが、恐らく陸上自衛隊はトリビアの宝庫と言っていいでしょう。

 

パッと思い浮かんだ部分で「トイレットペーパーが実費」という部分は、多くの人が「へぇ~」と言ってしまう内容なのではないかと思いました。

というわけで今回は、「陸上自衛隊員は寮内で使用するトイレットペーパーを自腹で用意する」という、嘘のような本当の話をしたいと思います。

 

私が陸上自衛隊に在籍していた10年ほど前の話になるので、現在は内容が変わっている可能性があります。

 

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陸上自衛隊の寮生活では、トイレットペーパーが実費

 

各隊員がマイトイレットペーパーを所有

陸上自衛隊の寮内は、通常の中学校や高校と似たような構造になっています。

教室に当たるものが居室(寝たりしているプライベートな空間)で、基本的に居室は複数隊員で1部屋という感じです。

共用スペースには「給湯室、娯楽室、洗濯室、乾燥室、シャワー室」などがあり、ここにトイレも含まれます。私が住んでいた寮では、大便器が5箇所、小便器が8箇所くらいだったような気がします(ちょっとあやふやだけど)。

 

これが1階~最上階(屋上は除く)まであるのですが、どのトイレも基本的には大便器にトイレットペーパーはセッティングされていません

原則として各隊員は自分専用の「マイトイレットペーパー」を所有しており、用を足す際はこれを持ってトイレに向かいます。

 

トイレットペーパーはどうやって入手する?

トイレットペーパーの入手方法は、駐屯地内の売店で1ロールからの購入が可能です。ちなみに一般社会での価格相場よりも、かなりボッタクリ価格だったような気がします。

もしかすると外出してドラッグストア等から大量に購入するという人がいるかもしれませんが、私の周りには「割高になろうが、必要に応じて必要な分だけ売店から購入する」という隊員がほとんどでした。

 

私の場合は常に2ロール~3ロールくらいを個人ロッカーにストックしていて、いざというときにトイレットペーパーがないということがないように注意していた記憶があります。

「いざという時にトイレットペーパーの残量がない!」なんてケースも絶対にないわけではないので、こういう時は同期で貸し借りしたりするのも、自衛隊の寮内では普通に見られる光景です。

 

パクったりパクられたりの世界

この「トイレットペーパーは自分で用意する」という制度ですが、結局はパクったりパクられたりの世界となっています。

トイレットペーパーをトイレ個室に設置して、使用後にそのまま忘れてトイレを出てしまうということが結構あるので、余分に持っておかないと大変なことになるので注意が必要です。

 

「トイレに行く時にトイレットペーパーを持たずに行ってしまう」ということはあまりありませんでしたが、「使った後のトイレットペーパーを回収し忘れる」ということは山ほどあったので、忘れっぽい人だとトイレットペーパー代がえげつないことになるでしょう。

気付いてすぐ戻る分にはまだ設置されているということもありますが、こういうのは自販機でお釣りを取り忘れたようなもので、ちょっと時間が経ってしまってから戻っても、既に無くなっていることが多いです。

 

誰かが忘れていくということは、誰かが拾っているということです。当然、誰かが忘れていったトイレットペーパーが手に入ることもあります。

抵抗がなければそれを自分の物にする隊員も少なくないので、人によっては「またトイレットペーパー見つけたー」という感じで、大量にストックしている隊員もいました。

 

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急に催した時はトイレットペーパーを取りに戻る?

 

一般社会でも「急にお腹が痛くなってトイレに駆け込んだら、なぜかトイレットペーパーが切れていた」なんて悲劇は、よくある話だと思います。

自衛隊の寮内においては、これが当たり前ってだけの話です。営内にいる時に急に催したら、まずは部屋に戻ってトイレットペーパーを回収してからトイレに向かいます。

 

一方で勤務中に急にお腹が痛くなった場合などは、近くのトイレにはトイレットペーパーが基本的には用意されているので、そこを借りるという感じです。

駐屯地内の全てのトイレにトイレットペーパーがないというわけではなく、あくまで「寮内のトイレにはトイレットペーパーが設置されていない」というだけなので、このあたりは特に困ることはないでしょう。

 

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なぜトイレットペーパーが自腹なのか

現役自衛官だった頃は「言われたことに対しては『はい』とだけ答え、特に疑問などを持ったりしなかった」ということもあって、なぜトイレットペーパーが自腹なのかを考えたことはありませんでした。

今思えば「管理が難しい、大量に使う人間が出てくる」など、モラルから外れたことをする人が多いからではないかと思います。

 

私がいた駐屯地では(というかどこも大抵一緒だと思うけど)、基本的に「同じ階に複数の部隊の隊員が生活している」という感じで、共用スペースの掃除は交代制で行っていました。

で、予算は基本的には部隊管理だと思うので「掃除の時の担当部隊がトイレットペーパーを補充する」というカタチになると、自分の部隊が担当じゃない時に無茶苦茶やる隊員が出てくるのは容易に想像できます。

 

私が自衛隊にいたのは10年ほど前の話ですが、今思い出しても「あいつはトイレットペーパーをパクって、ティッシュ代わりにしそうだな」とか、普通に思い当たる隊員が複数名いますからね。

あと同じ階に住んでいる他部隊とはあまり仲が良くないことが多いので、そういう意味でのトラブル回避としても「トイレットペーパーは個人管理」というのがトラブル防止になっているんじゃないかとも思いました(知らんけど)。

 

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最後に

一般の人からすると「トイレットペーパーが自腹ってケチ過ぎない?」と感じるのかもしれません。

実際にやっている方は既に洗脳されているというか、そうやって教え込まれていてそれが当たり前になっているので、特に疑問は持っていないんじゃないかと思います。

以上、意外と知られていない自衛隊のトイレットペーパーの話でした。

金銭面
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