陸上自衛官が寮生活から抜け出す方法|営内生活から解放されたい人へ

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

私は幸か不幸か6年間の陸上自衛隊生活において「こいつと同じ部屋かよ…」という感じのハズレくじを引いたことはありませんでした。

 

しかし、周りの話を聞いていても「こいつとは同じ部屋になりたくないなぁ」と思う隊員が何人かいたのは事実ですし、そういうのが無くても「営内(寮)から出たい」という感情は常にありましたね。

おそらくちょっと変わった人でもない限りは「こんな寮から出ることが許されるのであれば、一刻も早く出たい!」と考える隊員がほとんどでしょう。

 

今回はそんな「寮から出るための方法」についてご紹介したいと思います。

私が陸上自衛隊に在籍していたのは約10年ほど前の話になるので、現在とは少し状況が変わっている可能性があります。

 

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寮から出る方法(正攻法)

 

幹部になる

自衛官には一般隊員と幹部隊員がいます。幹部隊員というのは、いわゆるエリートのことです。

自衛隊では「防衛大学を卒業して入隊」というような、生まれながらにしてエリートというベジータのような人もいますが、「入隊時は一般隊員で、途中から幹部への道を進み始める」という隊員もいます。

陸上自衛隊の階級の話|幹部になりたい?昇進したい?

 

幹部は寮内での生活が義務付けられていないので、一般隊員が幹部になる試験を受けてそれに合格すれば、極めて自然な形で寮から出られることになるでしょう。

まぁ私が見てきた範囲内では、「寮から出たいから幹部になる」という隊員はおらず、部隊から「幹部の試験を受けろ」と言われて受けた結果、残念ながら合格してしまい「これで寮から出られるー」という感じの人ばかりでした。

 

35歳以上で2等陸曹以上

もしかしたら、ここは私が自衛隊にいた当時と内容が変わっているかもしれませんが、当時は「35歳以上で2等陸曹以上の隊員は寮から出ていってもいい」というルールがありました。

よほど入隊したのが遅かったとか、よほど曹候補生試験に合格できなかったというケースを除けば、大半の隊員は35歳前後には2等陸曹になれるのではないかと思います。

 

ただし、18歳で入隊して「一刻も早く、こんな所から出たい!」という人に対し、「35歳以上で2曹以上なら出られるよ」って言うのは、なんか酷じゃないですか?

18歳の子からしたら、35歳なんて今までの人生とほぼ同じ時間だけ先の話ですから。

 

ちなみにそれくらいの年齢になると、いわゆる重鎮というか「寮内のヌシ」みたいな存在になるので、雑用なんかする必要はないですし、当直に就く隊員よりも序列が上だったりもして、かなり居心地がいいんじゃないかと思ったりもします。

私の部隊では「離婚して営内に戻って来た」等のパターンで、このようなヌシ的な隊員が数名残っていましたが、上の先輩隊員からは色んなタイミングで「外に出ろよ」みたいなプレッシャーは掛けられていましたね。

 

結婚する

ここが1番現実味のある選択肢なのかなぁと思います。

自衛隊は国家公務員ですし、お給料も安定しているので、この時代には女性人気もそこそこある職業という印象がありませんか?

実際に自衛隊では、駐屯地をあげて開催される触れ合いパーティー(お見合いパーティー)というものがあって、一定の階級以上になった隊員は自由参加という建前の強制参加を強いられることも少なくありません。

 

実際にそういう相手がいるなら前向きに検討してもいいでしょうし、そういう相手がいないという人もお見合いパーティーなどを駆使すれば、たぶん大丈夫だと思います。

私が陸上自衛隊にいたのは10年ほど前ですが、その当時から既に自衛官は「お給料が安定していてボーナスも出る」というだけで、そこそこチヤホヤされていましたし、当時に比べてもっと自衛官人気は高まっているように感じるので。

 

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例外中の例外なら認められるかも…

 

なにかあればすぐ連帯責任だったり、統制と言って「全員で意思や行動を揃えろ」ということを言われる自衛隊ですが、隊員の特殊な事例に関しては柔軟に対応してくれるイメージもあります。

具体例を出すと「既に結婚している人が入隊する」という場合、一応は「教育期間を含めた最低期間は営内生活を送る」というのがルールにあるんですが、これが嫌で入隊したくないという人に対して、広報官が「そこは俺が話をつけてやる」ということで、これを免除にするという事例を見ました。

広報官にも当たり外れがある!信頼できない広報官はチェンジしよう

 

あとは「家庭の複雑な事情で、親の介護が必要だ」などの場合、例外中の例外として認められるんじゃないかなって気もします。

このあたりは部隊の判断とか、その隊員の人柄なんかも関係してくる話かとは思いますが、私のイメージでは「これがあるから辞める/これがあるから入隊しない」という理由が寮生活にあるという場合、事情によっては結構な確率で融通を利かせてくれるようなイメージがありました。

 

もちろん「団体生活が嫌だ」とかの個人的な我儘は通用しないと思いますが、何かしらの事情があって寮生活を送ることがネックになるという場合は、交渉してみることで少しは条件がマシになったり、妥協案を提示されることがあるかもしれません。

 

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最後に

  • 年齢と階級の条件を満たす
  • 幹部になる
  • 結婚する

上記の条件をどれかクリアすれば、晴れて外の世界で普通の暮らしができます。

 

あまりにも外の世界に出たすぎて若くして結婚する隊員が本当に多いので、早く結婚した結果、離婚に繋がっているケースも多いと言われていましたが、私の観測範囲ではそのような感じはなかったですね。

寮から出たければ早く結婚して、できることなら少子化が進む日本を救ってください。