同じ部屋にイビキが凄い隊員がいると地獄という話

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

皆さんは神経質な一面を持っていますか?私はかなり大雑把な方で、神経質とは程遠い人間なのですが、6年間の自衛隊生活で「同じ部屋の隊員にイビキの凄い人がいる」というのは、結構な地獄でした。

 

こういうのはお互い様という部分もありますし、本人も音を出したくて出しているわけではないので、文句を言うのも違うじゃないですか?

でも、これがかなりのストレスになるんですよね。

 

今回は「同じ部屋にイビキが凄い隊員がいると地獄という話」をしたいと思います。

 

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同じ部屋にイビキが凄い隊員がいるとなぜ地獄なのか

気になって眠れない

イビキにも色々と種類があると思うのですが、まず「気になって眠れない」です。

私は実家にいた時に4人暮らしだったので、下から親の笑い声が聞こえてきたり、隣の部屋で妹が電話をしているという場面に多々遭遇してきましたが、これらに対して不快感を感じたことはありませんでした。

 

そういう経験からも「他人のイビキ?余裕で眠れるでしょ」くらいに思っていたのですが、好きな人ならともかく、そうでもない赤の他人のイビキってエグいものがあるんです。

夫婦だって最初は好きで好きで結婚したのに、結婚から何年も経つと「イビキ、歯ぎしりがウザい」って声も聞こえてくるじゃないですか?

それを考えたら、自衛隊生活の同じ部屋の隊員が出すイビキが、不快じゃないわけがないと言えます。断言します。

 

一周回って面白くなってくる

 

そのイビキの発信源が、いじることも許されないような先輩である場合を除き、基本的には「一周回って面白くなってくる」ということも挙げられます。

イビキの種類って人それぞれなのですが、たまに「豚の鳴き声」みたいに「ごぉー、ごぉー、ぽごっ!」って時があるの分かりますか?

この瞬間に、同じ部屋で同じようにして眠れない隊員と「顔を見合わせて笑う」ということが、結構あります。

 

身体は疲れてて一刻も早く眠りたいのに、イビキが気になって気になって眠れない…。

そんな時、単なるストレスとノイズだけの問題なら、心頭滅却すれば火もまた涼しという要領で眠ることもできなくはないんですけど、笑いが起きてしまったらもう無理ですね。

「『ぽごっ』ってなんやねん」とか1人でやり出して、気付いたら寝れずに2時間とか結構ありました。

 

部屋の入れ替えは頻繁には無い

自衛隊の部屋割りは、学校の席替え以上に影響が大きく、それでいて頻繁に変わるものでも無いので、人間的に苦手な人と同じ部屋になった場合は当然としても、イビキなどが原因で良好な人間関係を構築するのが難しくなるケースもあると思います。

 

私も「人としては嫌いじゃないし、人間性は素晴らしいと思うけど、同じ部屋には死んでもなりたくない」という隊員が何名かいました。

大体、体臭がきついとかイビキがすごいとかそういう理由なんですが、人間性とは違って「責めるわけにもいかないデリケートな部分」だったりもするので、この辺りは向いていない人は死ぬほど苦労すると思います。

 

そんな人と同じ部屋になってしまった場合、少なくとも半年くらいは同じ部屋になるはずなので、向こう半年に渡って解消されない悩みを抱えることになるでしょう。

もっと言えば、部屋替えがあったとして改善するかどうかも疑問ですけどね。

 

私も体臭がきつい方なので、なるべく気を遣うようにはしていたものの、迷惑をかけていなかったと断言することはできません。

 

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イビキ対策には「耳栓/音楽」がおすすめ

 

自衛隊では、射撃の際に鼓膜を守るために「耳栓」を用意します。それを装着して寝るというのも1つの手段です。

ただ、これにも向き不向きがあって、私の場合は耳に残る異物感もストレスで、逆に「耳をすませば微妙に聴こえてくるくらいの、控えめボリュームのイビキが逆に気になる」という感じでした。

 

あとはイヤホンが気にならないなら、音楽を聴いて誤魔化すという方法も有効です。

教育中は「寝てる時に音楽なんてけしからん!」と言われてしまうかもしれませんが、部隊配属されてからは問題ありません。

 

私の場合は、イヤホンを耳に突っ込むと異物感が凄いので、ランニングの時に音楽が聴けるという耳に引っ掛けるタイプのイヤホンを使用していました。

これなら異物感も感じずに済むのでおすすめです(音漏れには十分ご注意ください)。

あ、この場合は「起床のラッパの音が聴こえなかった」という惨事だけは避けるようにしてください。

 


 

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最後に

たまに「隣の部屋なのにイビキが気になる」という、超絶迷惑な隊員もいます。壁を叩いて警告するなんて場面も何度も見ました。

ただ、本人もわざとやっているわけではありませんし、指摘した所で改善するようなことでもないので、かなり微妙なんですよね(まして「自分は絶対大丈夫」とも言えないし…)。

 

自分では大雑把で図太い方だと思っていても、上には上がいるということを思い知らされるケースもあります。

睡眠が上手く取れなければ体調管理の面でも難が出てくるので、くれぐれもご注意を。

この記事を書いた人

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。20歳の頃に入隊し、自衛隊には6年間在籍していました。仲の良い現役自衛官と今でも交流があるので、定期的に取材みたいなことをしつつ、自衛官を目指したいという人に向けて「もとじブログ」を運営しています。

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