元自衛官が語る「自衛隊からの転職を決意したらまずやるべき事3点」

 

元陸上自衛官のレトロ軍曹です。

私が陸上自衛隊をやめることを決意した時に「やっておけば良かった/やっておいて良かった」と感じたことが3つほどあります。

 

私は陸曹としての立場を持っていましたが、実際に辞めることを決意するまでに「自衛隊を辞めたい」と思ったことは、ほぼありませんでした。

「もう無理かも…」と思ったらもう一気に辞める方向に行ってしまったので、心のどこかに「もしかすると続けられないかもしれない…」と感じる人がいれば、何かしら行動を起こしておいて損はないと思います。

 

今回は「自衛隊からの転職を決意したら、まずやるべき事3点」の紹介です。

 

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自衛隊からの転職を決意したら、まずやるべき事3点

 

お金を貯める

自衛隊から退職する際、すぐに再就職先が決まればいいのですが、そうでなかった時の可能性を考えて「貯金」はしておいた方がいいと思います。

特に私のように「そこそこ栄えている地域の駐屯地に配属されているけど、地元は車が必須の田舎」という場合、自家用車の購入が必要になりますし、サラリーマンが仕事を辞めるのと違って失業保険などは無いため、自分で最低限の軍資金は貯めておきましょう。

 

やりたい仕事の調査と理由の裏付け

もしやりたい事が決まっているのであれば問題ないのですが、もし「やりたい仕事が決まっているわけではないけど、とりあえず自衛隊にはもう居たくない!」という感じなのであれば、自分には何ができるのかを含め、ある程度のリサーチが必要です。

 

よほどすごく学歴や特殊技能を持っているのであれば、一般社会でも引く手あまたという状況になるのかもしれませんが、多くの人はそうじゃないかと思います(…というか、そんな才能に溢れているスーパーマンが自衛隊に入隊するとも考えにくいですが)。

 

私の場合は、就きたい仕事はなく「とりあえず自衛隊にはやりたいことはないし、こんな所は一刻も早く出たい!」という感じで辞めたのですが、辞めることを決めてから色んな資格を取っていたことが功を奏しました

 

  1. 「資格はあるけど実務経験が無くて雇ってもらえないから職業訓練が受けたい」→職業訓練校に入校
  2. 職業訓練校に通っていることによって仕事に対する意欲の裏付けをして、資格を活かすことができる就職先が決まる

自衛隊を辞めようと思っているなら転職の為の武器を磨け!

 

私は約1年近い時間を勉強に費やすことができたので、とにかく多くの資格を取りました。

資格そのものの取得については、さほど意味があったとは思いませんが、「この業種で頑張りたいんです!」という意欲の裏付けには十分だったと思います。

それに電験3種なんかは結構需要がありますし、業種によっては資格手当なんかも貰えたりするので、個人的には「資格取得の勉強は、有り余っている時間を費やすのには最適だった」と今でも思っています。

 

自分の市場価値を俯瞰的に見る

私は高専中退という最終学歴で、自衛隊では中卒として扱われていました。

ただ、勉強は苦手では無かったので「中卒なのに頭がいい」と言われるポジションで持ち上げられることが多く、心のどこかで「自分は頭が良い」と錯覚していた部分があります。

そして、一応若くして2等陸曹までになったので、決して動ける方ではありませんでしたが「優秀な隊員だ」と評価されていました。

 

…が、これを真に受けていたこともあって、私は就職活動で痛い目に遭います。各企業は「あなたは弊社の為になにができますか?」という目で見てくるのですが、そこに見合うだけの価値を提供できないんです。

自衛隊では若くして2等陸曹になり、そこそこ資格は持っているというのが武器だと思っていても、一般企業から見ると「高専中退で自衛隊も途中で辞めた、実務経験が一切ない人間」という感じだったんでしょう。

 

今だから言えますが、傲慢になりすぎているのも危ういものの、転職という場において「自分なんて…」という変な謙虚さは不要です。ただし「自分の価値観、能力を客観的に知っておくこと」は重要だと思います。

これをやらなかったせいで当時の私はえらい目に遭ったので、これから自衛隊を辞めて一般社会に出て行こうと考えている人は、客観的に自分の能力を知るためにも「転職サイトの利用」がおすすめです。

 

自分に遭った仕事が見つかるかもしれませんし、利用自体は無料の所が多いです。

転職サイトによっては「第二新卒、未経験者でもOK」などの特色がある所も少なくないので、こういうサービスは文句無しに利用していくといいでしょう。

 

 

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自衛隊を辞めること自体は大したことじゃない

 

以前にも「自衛隊を辞めてから10年「今まで一度も後悔していない」という話」で書きましたが、私にとって自衛隊を辞めること自体は全然大したことじゃなかったです。

もちろん辞める時は不安に押しつぶされそうになりましたし、辞めた瞬間は冗談抜きに「あ、人生詰んだ」くらいに思っていました。でも、今思えば全然大したことじゃないです。

 

中には「自衛隊にいれば良かったと思っているくせに、悔しいからそれを肯定できないだけなのでは?」という人もいるかと思います。でも本当に正直な気持ちで、「自衛隊を辞めて良かったと言うつもりはありませんが、全く後悔していない」というのが本音です。

この記事を読んでいるあなたも「自衛隊を辞めたいけど、辞めたら生きていけるのだろうか」と不安になっているのではないかと思います。…が、多分大丈夫です。

 

あなたの周りにも「この人は仮に自衛隊を辞めても大丈夫そう」という人もいれば、悪い意味で「この人は自衛隊じゃなきゃ無理だろう」と感じる人もいると思います。

ですが、後者はまず自分が自衛隊を辞める時に不安がったりしないでしょうし、不安がったとしてもこうやってネット検索したりはしないんじゃないかというのが私の考えです。

 

私は自衛隊を辞める時に、一足先に辞めていた陸曹の先輩に話を聞いたり、同期で2度目の自衛隊人生を歩んでいる人に話を聞いたり、色んな人に相談というか話を聞きました。

当時はネット検索しても、自衛隊を辞めた人が書いているブログは無かったので、実際に話を聞きに行ったわけですが、そういう気の回し方が出来る人なら一般社会でも十分に通用すると思います(現に私がそれなりにやっていけてます)。

 

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最後に

  • お金を貯める
  • やりたい仕事の調査と理由の裏付け
  • 自分の市場価格を俯瞰的に見る

以上の3つが「自衛隊からの転職を決意したら、まずやるべき事3点」です。

 

自衛隊では一般の会社のように「辞めたいと言ってから3か月後に辞めさせてもらえる」というケースはほとんどないと思います。

任期付き隊員なら人気の満了を持って退職となるでしょうし、一般曹候補生や陸曹だと簡単には辞めさせてもらえないでしょう。

一刻も早く辞めたいという気持ちも分かりますが、それが叶わないならせめて時間を有意義に使うよう心掛けてみてください。